【保存版】犬に絶対与えてはいけない食べ物完全ガイド｜危険な食品リストとその対策
犬にアルコールは絶対NG！少量でも命に関わる危険性と対策
inuand
犬との暮らしを豊かにする一方で、飼い主が注意しなければならない食べ物や飲み物は数多く存在します。
その中でも「アルコール」は、犬にとってとりわけ危険な要素です。わずかな量でも犬の体にとっては大きなダメージとなり、時には命に関わる事態に陥ることがあります。
本記事ではは、アルコールが犬に及ぼす具体的な影響、誤飲した場合の症状と対処法、そして日常での予防策を詳しく解説します。
この記事の目次
アルコールが犬に与える影響
犬は人間と違ってアルコールを分解・排出する仕組みが脆弱です。ここでは、犬の体内でアルコールがどのように作用し、なぜ少量でも中毒を起こしやすいのか、そのメカニズムを紹介します。
犬の代謝能力とアルコール
人間が飲む程度のアルコールでも、犬の体内では分解する酵素が不足しているため、長時間にわたって血中にとどまりやすい性質があります。その結果、犬の神経系や循環器系に過度な負担を与え、重篤な症状を引き起こすリスクが高まります。
- 体重が軽い犬ほど要注意
小型犬や子犬は体重が軽く、さらに影響を受けやすい。 - 肝臓・腎臓への負担
アルコールを解毒・排出する機能がもともと低いため、少量でも深刻化しやすい。
少量でも命に関わる理由
神経系への影響
アルコールは中枢神経を抑制・混乱させ、嘔吐やけいれん、意識喪失といった症状を短時間で招く可能性があります。
循環器系への影響
心拍数や血圧が乱れることで、呼吸不全やショック状態など命に直結するトラブルを引き起こす場合があります。
「少しだから大丈夫」と過信しちゃダメ！
少量でも、すぐに動物病院で診てもらわないと手遅れになる場合があるよ！
犬がアルコールを誤飲した場合の症状
アルコール中毒によって引き起こされる症状は、嘔吐や下痢といった軽度なものにとどまらず、重症化すると神経麻痺や呼吸不全など命の危険に直結するケースも。具体的な症状例を挙げつつ、なぜ犬にとって深刻なのかを深堀りします。
初期症状（摂取後すぐ～数時間以内）
- 嘔吐やよだれの増加
口内や胃が強い刺激を受け、吐き気をもよおす。 - 落ち着きがなくなる／極度の元気消失
犬によっては興奮状態になる一方、ぐったりとして動かないケースもある。 - ふらつきやバランスの崩れ
神経系が影響を受け、まっすぐ歩けなくなる。
中期症状（数時間後～半日）
- 呼吸の乱れ・心拍数の変化
呼吸が浅く早くなる、または異様に遅くなるなど、循環器系に問題が出やすい。 - 下痢や持続的な嘔吐
消化管への負担が大きく、脱水症状を伴うことも多い。 - 反応が鈍くなる／けいれん
意識が混濁し、名前を呼んでも反応しない場合は非常に危険。
重度症状（半日以降／急激に進行する場合も）
- 昏睡状態
極端に低血圧や低体温になり、呼吸が浅くなる。 - 多臓器不全
肝臓や腎臓など主要な臓器が機能低下し、回復が難しくなる。 - ショック症状による死亡
適切な治療が遅れると、命を落とすリスクが非常に高い。
少しでも症状があればすぐ動物病院へ！
アルコールを含む食品・飲料の例
飲み物
- ビール、ワイン、日本酒、ウイスキー、焼酎、カクテル、酎ハイなど
- 低アルコール飲料、ノンアルコールと表示されていても微量のアルコールが含まれる商品に注意
- 発酵飲料や発酵ジュースで残留アルコールがある場合
食べ物・お菓子
- リキュール入りのチョコレートや洋菓子
- みりんや料理酒を使った煮物やソース
- 一部の発酵食品（発酵過程でアルコールが残っている場合）
ポイント：犬は甘い香りや味に引かれやすいため、リキュール入り菓子や甘めのカクテルなどは特に誤飲事故が起こりやすいとされています。
人間が日常的に口にするものが、わんちゃんにとっては危険な食べ物なんだね…
犬がアルコールを飲んでしまったときの緊急対処法
犬がアルコールを誤って口にしてしまったとき、飼い主はどのように行動すればいいのでしょうか。応急処置や獣医師に連絡する際に必要な情報、自己催吐の是非など、飼い主が取るべきステップを具体的にまとめます。
飲んだ量・種類・時間の確認
- 摂取量と度数をできる限り把握する
残った飲み物やパッケージがあれば獣医師に見せられるよう保管しておきます。 - 飲んだ時間を記録する
症状の進行度を予測する際に重要な手がかりとなります。
すぐに動物病院へ連絡
- 犬の体重、現在の症状、飲んだ量（推定）やアルコール度数を正確に伝えます。
- たとえ症状が軽そうに見えても、数時間後に急激に悪化するケースがあるため、自己判断は大変危険です。早めの受診を心がけましょう。
主な治療例
- 血液検査・尿検査
内臓機能や体内のアルコール濃度を調べ、症状の進行度を把握。 - 点滴療法・酸素吸入
脱水症状を防ぎながら、血液循環をサポートします。呼吸が乱れている場合は酸素投与も検討。 - 体温管理と循環器サポート
低体温や極端な高体温を防ぐための保温・冷却処置や、血圧を安定させる薬剤投与などを行うことがあります。 - 痙攣・ショック症状への対応
痙攣が認められれば鎮静薬を使用する場合もあり、適切なタイミングで対処しないと命に関わります。
犬がアルコールに触れないようにする予防策
家庭内や外食先など、犬がアルコールに触れないようにするにはどうすればよいか。飲みかけのグラスや宴会シーンなど、ふとした瞬間に起きがちな誤飲事故を防ぐための工夫や管理方法を提案し、日常での意識向上を呼びかけます。
アルコールの徹底管理
- 飲み残しや空き缶・空き瓶を放置しない
テーブルや床に置きっぱなしにせず、すぐに片付けて蓋を締めておきましょう。 - パーティーや集まりでの注意
お酒を楽しむ場では特に注意が必要。飲みかけのグラスを犬が舐めないよう、こまめに整理しながら楽しんでください。 - 料理に使った後の調理器具やソースにも注意
料理酒やみりんなどが付いたままの調理道具を流しやシンクに置きっぱなしにしない。
「テーブルの上だから大丈夫」と思っていても、目を離した時に何があるかわからないからきちんとすぐに片付けよう！
家族・来客への周知
- 犬にアルコールを与えないルール
“少しなら大丈夫”という誤った認識を持たないよう、家族全員にしっかり共有。 - 子どもや友人にも徹底する
「犬が可哀想だからちょっとあげよう」などの軽い気持ちが、大きな事故を生むことがあります。 - 見えやすい場所へのリスト掲示
犬に与えてはいけない食品リスト（アルコール、チョコレート、玉ねぎなど）を冷蔵庫などに貼っておくと、誰でも確認できて便利です。
しつけや環境整備
- 「ダメ」「待って」などのコマンドを教える
拾い食いや拾い飲みを防ぐ基本的なしつけで、大きなリスクを減らせます。 - 犬が届かない場所を確保
カウンターや棚の上に置く場合も、犬がジャンプして取れない高さを意識して設置。 - ケージやサークルの活用
イベントやパーティー時には、犬が安心して過ごせるケージに入ってもらうのも一つの方法です。
あわせて読みたい
犬のしつけの基本｜オスワリとマテをマスターして愛犬との暮らしを快適に
アルコール以外に注意すべき食品
- チョコレート
テオブロミンにより神経や心臓に大きな負担がかかる。 - ブドウ・レーズン
急性腎不全を起こすリスクがあり、少量でも危険。 - 玉ねぎ・ネギ類
赤血球を破壊し、貧血や多臓器障害を引き起こす可能性。 - キシリトール
急激な低血糖や肝不全を招き、命に関わる場合も。
これらの食品も同様に、犬が口にしないよう厳重な管理が必要です。
まとめ
アルコールは犬にとって非常に危険な成分であり、わずかな量でも中枢神経や循環器系に深刻なダメージを与えることがわかっています。飲み残しのグラスや料理酒など、思いがけないところから犬がアルコールを摂取してしまう事故は少なくありません。
- 誤飲が疑われたら、量や種類、時間を確認し、すぐ動物病院へ連絡
- 日頃からアルコールやアルコール入り食品の管理を徹底
- 家族や来客と「犬にアルコールは絶対NG」というルールを共有
- 拾い食い・拾い飲み防止のしつけや環境整備でリスクを低減
愛犬の命と健康を守るために、こうした対策を怠らずに日頃から取り組んでください。犬と過ごす時間が安心で楽しいものとなるよう、アルコールの取り扱いには十分な注意を払うことが飼い主の責任です。
